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資金繰り相談は誰にする?専門家を頼るメリットと選び方

2025.02.27

経営相談、資金繰り相談、事業再生、経営コンサルタント

1. 資金繰り相談の重要性とタイミング

中小企業の経営者にとって、資金繰り(キャッシュフロー)の悩みは企業経営の死活問題です。資金繰りが悪化する兆候に早めに気づき、適切なタイミングで専門家に相談することが、黒字倒産のリスクを回避するカギとなります。

● 資金繰り悪化のサイン(いつ相談すべきか): 資金繰りが厳しくなっている会社には共通する兆候があります。例えば 「売掛金の回収遅延」「資金繰り計画を立てていない」「過剰在庫を抱えている」 といった点です​。また、日々の支払いに入金が追いつかず自転車操業状態になっている、手元資金が常にギリギリ、なども危険信号です。こうしたサインが一つでも見られたら、資金繰り改善に向けた相談を早急に検討すべきです。

● 相談の遅れが招くリスク(黒字倒産の事例): 資金繰りの悪化を放置すると、最悪の場合は黒字倒産につながります。黒字倒産とは、帳簿上は利益が出ているのに資金不足で支払い不能となり倒産してしまうことです​。実際、倒産企業のうち直前期が黒字だった企業は約4~5割にも上るとの調査があります​。たとえば売上は順調でも、売掛金の入金サイト(回収までの期間)が長く現金化が遅れると、支払い期日までに手元資金が足りず倒産してしまうケースがあるのです​。こうした事態を防ぐには、資金繰りに不安を感じた段階でできるだけ早く相談することが重要です。

2. 資金繰り相談の流れとポイント

実際に資金繰りの専門家へ相談する際の一般的な流れと押さえておきたいポイントを解説します。事前準備から相談後の行動までのプロセスを把握し、スムーズに資金繰り改善へとつなげましょう。

● 相談前の準備(現状整理と資料準備): まずは自社の資金繰り状況を整理します。具体的には、直近の資金繰り表(キャッシュフロー表)を作成し、今後数ヶ月の入出金予定を把握しましょう。売掛金・買掛金の一覧、銀行借入の返済予定、月次の収支などを洗い出し、「いつ・いくら足りなくなりそうか」を明確にします。また必要資料として、最新の決算書や試算表、借入明細などを用意しておくと良いでしょう。現状を数値で示せる準備をすることで、相談相手も適切なアドバイスがしやすくなります。

● 相談先の選び方: 現状整理ができたら、誰に相談するかを決めます。資金繰りの相談先には後述するように様々な専門家がいますが、自社の課題に合った相手を選ぶことが大切です。例えば、資金調達(融資)自体が必要なのか、経営改善のアドバイスが欲しいのか、あるいは会計面の整理が必要なのかによって、適切な相談先は異なります。「資金繰り改善策を幅広く検討したい」「経営全般を見直したい」なら経営コンサルタント、「融資を受けたい」「銀行対応を相談したい」なら金融機関や政府系金融、公的支援機関、「日々の資金管理や財務指導が欲しい」なら税理士、といった具合に選択します。迷った場合は、複数の相談先に問い合わせてみても構いませんし、一度公的機関の窓口に相談して紹介してもらうのも一手です。

● 相談後のアクションプラン: 専門家との相談を経て具体策が示されたら、すぐに行動に移すことが肝心です。たとえば「○○銀行に融資の打診をする」「不必要な経費△△を削減する」「○月までの資金繰り計画を作成し直す」など、相談相手から提案されたアクションプランを社内で実行に移します。計画実行後も油断せず、資金繰り表を定期的に更新・モニタリングする習慣をつけましょう。必要に応じて相談相手にフォローを依頼したり、再度相談したりしながら、資金繰りが安定軌道に乗るまで継続的に対策を講じます。行動に移さなければ相談の意味が半減してしまうため、「相談して終わり」ではなく「相談後がスタート」と捉えましょう。

※資金繰り相談の基本フロー:

  1. 現状把握・資料準備 – 決算書や資金繰り表を用意し、自社の資金状況を整理する。
  2. 問題点の分析 – 資金繰り悪化の原因(回収サイトの長期化、支出超過など)を洗い出す。
  3. 相談先の選定 – 課題に合った専門家(コンサルタント、金融機関、税理士等)を選び予約する。
  4. 専門家への相談実施 – 準備資料をもとに現状を説明し、改善策の提案を受ける。
  5. アクションプラン実行 – 提案に基づき資金調達やコスト削減などの施策を実行する。
  6. フォローアップ – 資金繰り計画を定期的に見直し、必要に応じて再度相談して改善を継続する。

(上記フローは資金繰り相談の一般的な流れを示したものです)

3. 資金繰りの相談先と特徴比較

資金繰りの相談先には様々な専門家や機関があります。それぞれ得意分野や支援内容が異なるため、自社の状況に合った相手を選ぶことが重要です。ここでは主な相談先3種 「経営コンサルタント」「金融機関」「税理士」 の特徴とメリットを比較します。

相談先:

①経営コンサルタント(事業再生コンサルタントや中小企業診断士など)

経営全般の視点から資金繰りを含む課題を分析し、抜本的な改善策を提案してくれる。財務面から企業の成長に向けたアドバイスも期待でき、補助金申請や融資サポートに精通したコンサルも多い。社外の第三者視点で問題点を指摘し、計画立案を支援してくれるので、資金繰り改善の心強い味方となる。相談・依頼にはコスト(相談料・顧問料等)が発生する場合がある。またコンサルタントの質や相性によって成果が左右されるため、実績や専門分野を確認して信頼できる専門家を選ぶ必要がある。

②金融機関(銀行・信用保証協会など)

融資による資金調達支援のプロ。追加借入や返済猶予(リスケ)など資金繰り改善策の資金面を直接サポートしてくれる。取引のある銀行に早めに相談すれば、状況に応じて新規融資や返済条件緩和といった措置を検討してもらえる可能性がある。

金融機関からの視点で財務健全性に関するアドバイスを受けられることも。銀行などは資金繰り全体のコンサルには基本的に応じてくれません。あくまで融資可否の判断が中心となるため、借入以外の経営改善策については踏み込んだ相談は難しい。融資相談する場合も、事前に資金繰り計画書などを作成しておく必要があります。また、融資を受ければ返済義務が生じる点にも注意が必要です。

③税理士(会計事務所など)

会計・税務のプロとして財務面から資金繰りをサポート。会社の内情(財務状況)を顧問税理士であれば日頃から把握しているため、継続的な資金繰り相談相手になり得ます。試算表の読み解きや資金繰り表の作成支援、資金計画の策定など、日常の経理面で実践的なアドバイスが期待できます。融資申請時には事業計画書の作成や銀行紹介など、財務代理人的な役割を果たしてくれる税理士もいます。税理士はあくまで税務・会計の専門家であり、資金繰りや経営改善のコンサルティング能力は個人差があります。その税理士自身の財務知識や経験によって助言の範囲・深さが異なるため、「税理士だから安心」ではなく、財務に強い税理士かどうか見極めることが大切です。また、既存の顧問税理士に相談しづらい場合は、公的機関を通じて別の専門家を紹介してもらう方法もあります。

(※上記以外にも、公的な経営相談窓口として「商工会議所・商工会の経営相談員」「都道府県の中小企業支援センター」「中小企業基盤整備機構の専門家派遣」などが利用できます。それらは無料または低廉な費用で経営全般の相談に乗ってくれるため、状況に応じて活用しましょう)

4. 成功企業の事例と失敗企業の事例

資金繰り相談を上手に活用してピンチを乗り切った企業と、相談が遅れ手遅れになってしまった企業の実例を紹介します。実際のケースから、早めの相談の重要性を確認しましょう。

● 資金繰り改善に成功した企業の例(成功事例): ある製造業のA社(年商3億円規模、従業員50名)は、売上は伸びているにもかかわらず慢性的な資金不足に悩んでいました。原因は売掛金の回収サイトが長期化していたことと、売上拡大に伴う在庫増加で現金が滞留していたことでした。社長は早めに地元のよろず支援拠点に相談し、派遣された中小企業診断士の協力を得て資金繰り改善計画を策定。まず売掛金の早期回収策として主要取引先に支払サイト短縮を交渉し、同時に在庫を適正水準まで圧縮しました。さらに日本政策金融公庫のセーフティネット貸付を利用して不足資金を補填し、銀行からの運転資金借入れもリスケジュール(返済猶予)してもらいました。その結果、A社は一時的な資金ショートを回避し、月次の資金繰りに余裕を持たせることに成功。現在では毎月資金繰り表を作成してモニタリングする習慣が根付き、安定した経営を継続できています。「専門家に相談して計画を立て直したことで危機を乗り越えられた」と社長も振り返っています。

● 資金繰り悪化で倒産に至った企業の例(失敗事例): 一方、相談が遅れたために黒字倒産してしまったケースも少なくありません。建設業のB社(年商8億円、従業員20名)は、元請けからの受注が順調で利益計上はできていましたが、工事代金の入金サイトが長く、下請け業者や資材仕入先への支払いが先行する状態が続いていました。社長は「利益は出ているから大丈夫」と楽観視し、資金繰り表も作成せずに資金調達の相談などもしませんでした。しかしあるとき、最大の得意先からの入金遅延が発生。手元資金が底を突き、下請けへの支払い猶予も限界を迎え、最終的に倒産に追い込まれてしまいました。まさに黒字倒産の典型例で、帳簿上は黒字だったにもかかわらず資金ショートで倒れてしまったのです。「もっと早く銀行や専門家に相談していれば結果は違ったかもしれない」と関係者は悔やみました。実際、黒字倒産は特に建設業で多い傾向があるとも言われています​

この事例からも、利益が出ていても油断せず資金繰りを常に把握し、必要なら早めに融資相談などの手を打つことの大切さがわかります。

5. まとめ:適切な相談先を選び、早めの行動を!

資金繰りに不安を感じたら「まだ大丈夫」と先延ばしにせず、信頼できる専門家や機関に早めに相談することが何より重要です。経営者自身が現状を正しく把握し、専門家の力を借りて打てる手を迅速に打つことで、資金繰り悪化の深刻化を防ぐことができます。

すぐに実践すべきポイント:

  • 資金繰り表の作成とモニタリング: 月次の資金繰り表を作り、今後数ヶ月の資金不足予測を立てましょう。現金残高や今月末・来月末の見通しを即答できない場合は要注意です​。数字を可視化することで、的確な対策と相談準備ができます。
  • 資金繰り悪化の兆候を見逃さない: 売掛金回収の遅れ、支払いの遅延が増えてきた、在庫過多、銀行残高の減少傾向など、小さな兆候を見逃さずキャッチしましょう。ひとつでも当てはまれば、早めにプロに相談することを検討します。
  • 相談先の活用: 自社の課題に合った相談相手(税理士・コンサル・金融機関など)を選びます。公的な無料相談窓口も積極的に活用しましょう。国が設置した無料の経営相談所「よろず支援拠点」では、どんな経営相談でも何度でも無料で対応してくれます​。また、日本政策金融公庫の事業資金相談ダイヤル(フリーダイヤル0120-154-505)では融資制度や資金繰りに関する相談を電話で受け付けています​。こうした公的機関は秘密厳守で親身に相談に乗ってくれるので、「誰に相談したらよいかわからない」ときの頼れる窓口です。
  • 計画とフォローを継続: 相談後に作成した資金繰り改善計画は、実行に移すだけでなく定期的に進捗を確認しましょう。状況が好転した後も、数ヶ月ごとに資金繰りを見直し、問題が再発しそうなら再度専門家に相談するなど継続的なフォローが大切です。資金繰り管理を習慣化することで、黒字倒産のリスクを大幅に減らすことができます​。

早めの相談と適切な専門家の力を借りることで、資金繰りの悩みは必ず解決への道筋が見えてきます。公的支援も含め利用できるものはフルに活用し、「資金繰りに悩んだらすぐ相談」を合言葉に、健全な財務体質と安心して経営に専念できる環境を整えましょう。企業の未来を守るためにも、資金繰り問題は一人で抱え込まずプロに頼ることをぜひ前向きに検討してください。早めの行動が、ピンチをチャンスに変える第一歩となります。

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